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リフォームに関するお役立ち情報
マンションリフォームのコツ
マンションのリフォームは最近ブームになっています。中古マンションのリノベーションは、新築よりローコストでモダニズムなライフスタイルを提示してくれ、自分らしさを大切にする若い人にも興味を持たれているようです。
とはいえリフォーム工事にはそれなりの金額がかかりますから失敗はさけたいところです。
初めてリフォームを依頼する多くの方は、リフォームビギナーです。リフォームやリノベーションではやってはいけないポイント、やるべきポイントなど注意点がいくつかあります。
初めてのマンションリフォームを成功させるコツをまとめてみました。
マンションのリフォームについて
マンションのリフォーム、リノベーションは一戸建てと違った注意点があります。
まず、リフォームできる範囲に制約があります。ベースとなるコンクリートの構造躯体は共有部分なので手を加えることはできません。基本的には、隣の住戸との間仕切壁、上下階を仕切る床板、柱や梁を除いた室内の部分がリフォームできる範囲の専有部分となります。
また、電気容量、電気施設、ガス、水廻りといったインフラ関連はマンションにより制限があります。オール電化などは事前にそのマンションで実現可能か確認しなければなりません。
このようにマンションリフォームは意外とルールが多いものです。これらを理解したうえで、リフォームの希望がどこまで可能なのか、施工業者あるいは設計者とよく相談することが大切です。
マンションの管理規約
また、法的な制約もあります。一戸建の所有権者は自分だけですが、マンションは1棟の建物に複数の所有権者がいます。そのためマンションでは建物の管理運営を定めた法律「区分所有法」に従って運営されなければなりません。
そして、通常マンションの住人は管理組合に加入し、管理規約によって専有部分と共有部分などの運営・管理が定められています。
リフォーム工事についても管理規約に従い、届け出をして許可を得る必要があります。管理規約の一例として、フローリング材は、防音性能の基準値が定めてあります。
理想のリフォームを整理して考えてみる
リフォームを思い立ったのはどんなきっかけでしょうか?例えば「子供が小学校に上がるので、子供部屋が必要になった」「壁紙が汚くなったので変えてみたい」「最新にシステムキッチンを導入したい」など、様々なきっかけがリフォームのスタートになっていることでしょう。
いざリフォームを思い立つと、当初の目的以外にもつい手を広げてしまいがちです。最初はシステムキッチンの導入だったのが、キッチン全体の改装になり、さらにはリビングの改装になってしまい、予算を大きく上回るということになってしまう事があります。
リフォームの目的を明確に
やはり、リフォームの目的を明確にすることが、よいリフォーム計画にとっては必須です。目的を明確にし、その制限の中で自分なりの理想形を考えてみましょう。リフォームも取捨選択が必要です。目的を明確にし、理想を思い浮かべ、一度リフォームの全体を整理すると、予算面でも納得できる計画が立てられます。
ただ、自分だけで考えてもまとまらないかもしれませんので、この時点から専門家の意見を求められると良いです。
マンションリフォーム実績の確認
マンションのリフォームは一戸建てと違うということは記しましたが、これはリフォームの依頼先を選ぶときにも同様で、マンションリフォームが得意なところ、一戸建リフォームが得意な会社があります。
まずは依頼する業者や設計者の実績をホームページで確認したり、その会社のショールームなどへ足を運んでみるとよいでしょう。リフォーム事例にご希望と同様のケースがあるかもしれません。
また数多くのリフォーム実績があれば、安心して依頼することが出来ますし、同じケースでのリフォームの具体的な問題点や解決方法などを提案してもらえるかもしれません。
費用について
リフォームの計画が明確になったら次はリフォーム費用の検討です。
工事内容により、建築部材や素材、また施工方法はいろいろあるため同じ目的のリフォームでも価格に幅がでてきます。例をあげると、システムキッチンの価格は数十万円の一般価格帯から数百万円もする高価格帯のものまで、実に多くの種類があります。
最初はまず大まかな予算を決めてしまうと良いです。その根拠が、例えば今無理なく支払える金額などでもいいのです。予算ありきで計画を進めていきましょう。
前述した通り、建築部材や素材、また施工方法は多種多様ですから、組み合わせによって予算に合あわせていくことは可能なのです。また今回は見送り次回に回すという考え方もあります。
予算を伝えれば、依頼先の業者も可能な限り無理のないプランを作成してくれます。そこから取捨選択をしていけば打合せもスムーズに進んでいきます。
また、相見積もりも検討してみてください。これは業者同士の見積もりというだけでなく、部材や工法によっても比較検討することをおすすめします。プランや工法、見積金額を見比べてみることで、よりベストプラクティスな結果につながるでしょう。
アフターフォローはどうか
最後になりましたが、リフォーム完了後のアフターフォローについても、着工前に確認して下さい。建設・建築は自動車のような既製品ではありません。それぞれの家と家族に合わせたオーダーメイドです。完成後に思わぬことが起きてしまった際に、施主の問題か施工業者が原因かでもめることのないように確認しておくとよいでしょう。
また、後日、工事に欠陥が見つかった場合の対応として、リフォーム瑕疵保険への加入という選択もあります。。また同様の保証制度を設けている会社もありますので、事前に施工業者あるいは設計者に確認してみましょう。
アフターフォローがしっかりしている業者であれば、今後も長いお付き合いが期待できます。
今回は、マンションのリフォームについてのコツより、その一端をご紹介しました。
施工業者や設計者は施主のパートナーです。パートナーと相談を繰り返しながら、リフォームを成功させてください。
リフォーム工事は、オーダーメイドです。それは同時に未完成品、あるいは完成途上という意味でもあります。つまり、最後にリフォームを完成させるのは施工業者ではなく施主ご自身ではないでしょうか。
ぜひ良いリフォームになるようご検討ください。