お役立ちコラム COLUMN
リフォームに関するお役立ち情報
バリアフリーリフォームとは?
目次
住まいにおいて常に重要となるのが、誰しもが安心して生活できる性能を持っていることです。そのため高齢の方や障害をもつ方、家の老朽化や家族のライフスタイルの変化などに合わせて、バリアフリーリフォームを検討しましょう。将来を見据えて検討することが、未来の豊かな生活につながります。
そこで今回は、バリアフリーリフォームのポイントと、費用の相場や工期について解説します。
洗面化粧台のお悩み
「階段の上り下りがつらい」「廊下でつまずいて転びそうになった」「トイレや浴室などで立ち上がることが大変」など、住み慣れている自宅において、このような悩みで生活に不便を感じていたら、住まいをバリアフリーリフォームすることによって解決しましょう。
まだそれほど困っていなくとも、家の老朽化などで改築を検討する場合は、バリアフリーリフォームを取り入れることをおすすめします。快適なバリアフリーによって、将来的にも安心して生活できる住まいになります。
快適なバリアフリーとは?
住宅における快適なバリアフリーとは、誰もが安全に安心して過ごせる環境を意味します。普通「家の中」は、車や物や他人と交わる「家の外」よりも安全だと認識されています。
しかし、2018年度厚生労働省の人口動態調査によると、「家庭における主な不慮の事故」による死者は約1万5,000人、そのうち「転倒・転落」と浴室での「不慮の溺死及び溺水」だけで約8,300人にもなり、この人数は同じ年の交通事故による死者約4,500人より2倍近くも多いことがわかります。「家の中は安全」とは言えない現実が、この統計から見えてきます。[注1]
[注1]e-stat 統計でみる日本:人口動態調査
出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)
このような「家の中」での不慮の事故をなくし、誰もが安全に安心して過ごせる住宅にするためには、危険な場所を安全な空間に変えていくことが大切です。
バリアフリーリフォームの考え方
快適なバリアフリーを実現するために、障害のない住宅に改築することを、バリアフリーリフォームといいます。バリアフリーリフォームは、ご高齢の方や障害をもつ方のためだけでなく、介助する人やその家に住むすべての人が快適に過ごすためのリフォームです。
今は必要ではないとしても、リフォームをするタイミングで、将来を見据えてこのような意識をもつことが、未来の自分たちの暮らしを快適にすることにつながります。
それでは、実際にバリアフリーリフォームをするときに優先したい5つのポイントを見ていきましょう。
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1.手すりを取り付ける
階段を使用するときや、トイレや浴室で立ち上がるときなどには、身体が不安定になることによって転倒や転落の危険が潜んでいます。普段の生活において身体のバランスを崩しやすい場所には、手すりの設置を検討しましょう。
リフォーム時に必要を感じなくても、将来を見据えて、手すりを取り付ける部分の下地を強固にしておくだけでも後の安心につながります。 -
2.段差をなくす
家の中には大小の段差がたくさんありますが、スロープの設置や式台の設置、床のかさ上げなどによって解消できます。
家の中はそれぞれ状態が異なり、個々に対応は違ってくるため、場所によって適切な方法で解決していく必要があります。 -
3.滑りにくい床材に取り替える
慎重に歩いていても、床材自体に問題があったら事故を防ぐことはできません。滑って転びそうな床材の場合は、防滑性に優れた床材に取り替えましょう。
水にぬれると滑って転びがちな玄関・洗面所・浴室の床材は、特に慎重に検討しましょう。 -
4.ドアを引き戸に取り替える
トイレや浴室や居室など、家の中にはいくつものドアがあります。多くの場合は開き戸が使われていますが、車いすや杖を使用する状況では、開閉が困難になります。
また、狭い廊下などに開き戸があると、ドアを開け閉めするたびに他の人にぶつかる危険も潜んでいます。このようなことから、開き戸は引き戸に変えることをおすすめします。 -
5.照明器具を見直す
人は加齢に伴い、視覚の機能が低下します。普段の生活で必要な明るさは、若年者(JISをベースとした定義)では30~150ルクスのところ高齢者では50~250ルクスと、高齢になるとおよそ1.5倍~2倍の明るさが必要になります。
また、明るさの急な変化への対応も若いころより時間がかかるようになるため、照明はよく考えて取り替え、危険を回避できる明るさを確保しましょう
場所別バリアフリーリフォームの相場と工期
バリアフリーリフォームで優先したい5つのポイントをもとに、各場所別に必要なリフォームのプランを立ててみましょう。一般的なリフォームの内容と費用の相場、工事期間を以下より紹介します。
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1.玄関
階段を使用するときや、トイレや浴室で立ち上がるときなどには、身体が不安定になることによって転倒や転落の危険が潜んでいます。普段の生活において身体のバランスを崩しやすい場所には、手すりの設置を検討しましょう。
リフォーム時に必要を感じなくても、将来を見据えて、手すりを取り付ける部分の下地を強固にしておくだけでも後の安心につながります。 -
2.廊下
家の中には大小の段差がたくさんありますが、スロープの設置や式台の設置、床のかさ上げなどによって解消できます。
家の中はそれぞれ状態が異なり、個々に対応は違ってくるため、場所によって適切な方法で解決していく必要があります。 -
3.階段
慎重に歩いていても、床材自体に問題があったら事故を防ぐことはできません。滑って転びそうな床材の場合は、防滑性に優れた床材に取り替えましょう。
水にぬれると滑って転びがちな玄関・洗面所・浴室の床材は、特に慎重に検討しましょう。 -
4.トイレ
トイレや浴室や居室など、家の中にはいくつものドアがあります。多くの場合は開き戸が使われていますが、車いすや杖を使用する状況では、開閉が困難になります。
また、狭い廊下などに開き戸があると、ドアを開け閉めするたびに他の人にぶつかる危険も潜んでいます。このようなことから、開き戸は引き戸に変えることをおすすめします。 -
5.浴室
2018年人口動態調査によると、家庭内での不慮の事故の中で最も多いのが浴室内での事故で、死者は約5,800人にのぼります[注1]。
[注1]e-stat 統計でみる日本:人口動態調査
出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)工期:約2日間
リフォーム項目 リフォームの相場 手すりの設置 約3万~約5万円 床材の交換 約5万円 ドアの変更 約10万円 暖房の設置 約10万~約20万円 段差解消 約20万円 入浴台の設置 約3万円 浴室は密室になることと急激な温度差があることが、原因としてあげられています。このような悲しい事故を避けるためにも、浴室のバリアフリーリフォームは優先して検討しましょう。
特に在来のお風呂の場合は入浴時の温度差が大きいので、ユニットバスへの変更をおすすめします。(80万~120万)
また開口部(窓)が大きい場合はサッシを交換したり内窓を取り付けるなどの対応も効果的です。 -
6.洗面所
洗面所は歯を磨く・顔を洗う・手を洗うなど、1日に何度も使う場所です。長い時間滞在することはありませんが、自立した生活に欠かせない場所であるため、使いやすい空間になるようにリフォームしましょう。
工期:約5日
リフォーム項目 リフォームの相場 手すりの設置 約3万円 バリアフリー用洗面台の設置 約30万円 引き戸の設置 約3万円 床材の変更 約3万~約5万円 -
7.キッチン
キッチンは安全性と利便性を重視し、IHクッキングヒーターの設置や電動昇降棚の設置をおすすめします。座ったまま調理をしたい場合は、バリアフリー用のシステムキッチンへの取り換えも可能です。
工期:約3日
リフォーム項目 リフォームの相場 電動昇降棚の設置 約15万円前後 IHクッキングヒーター設置 約35万~約45万円 バリアフリー用システムキッチン 約70万~約100万円 -
8.寝室
寝室では明るさの切り替えが重要になります。ベットの上で操作できるようにリモコン付きで、調光可能な照明器具が便利です。また、夜中のトイレへの移動などで転倒しないよう、家具やベットの配置を工夫して、なるべく広さを確保できるようにしましょう。
工期:約3日
リフォーム項目 リフォームの相場 照明の交換 約6万円~10万円 手すりの設置 約3万~約5万円
まとめ バリアフリーリフォームは将来を見据えて検討しましょう
バリアフリーリフォームは、誰もが快適な暮らしをするために必要なリフォームです。今必要としている方はもちろん、まだまだと思っている方にも、将来を見据えて検討することをおすすめします。
バリアフリーリフォームをお考えなら、ぜひ「住協建設」にご相談ください。知識と技術を兼ね備えたスペシャリスト集団が、リフォームによる快適な暮らしの実現をお手伝いいたします。